変えていいことと変えてはいけないこと
おはようございます、未来義塾の守田です。先日、以前勤めていた進学塾時代の写真をひっぱり出して見ていました。
当時の私は、蒲郡・岡崎地区のブロック長、そして2つの教室の室長兼任。部下8名と一緒に本当に忙しい毎日を過していました。
当時、会社の内部強化のために、とにかく会議と研修が多く、1日の業務の中で膨大な時間をさかれていました。
実際に午前中は、社長を交えた役職者だけの運営会議に出席し、午後からは新入社員研修やエリアミィーティングなどの運営などを行っていました。
帰宅時間は、午前様が当たり前で、深夜1時、2時が毎日のようでした。
業務が増えると、会社で徹夜したこともあります。ですから、生徒指導のために教室に行くのは、夕方以降で、慌てて授業準備などをしていたのを思い出します。
私は、毎日入る教室が違いました。月・木曜日は、岡崎市の教室、火・金曜日は、蒲郡の教室。水・土曜日は、また岡崎市の違う教室といった具合で、毎日が違う生徒達で、目まぐるしく過ごしていました。
1つの教室に全学年で70名が在籍したとすると、3教室で210名!多い時には、1クラス35名程度を一斉で教えることなどもしていましたから、当然1人1人の生徒を小まめに指導することは物理的に困難でした。
でも、私は会社が好きでした。部下は、もっと好きでした。そして子供達は、私のかけがいのない存在でした。だから、必死になって業務をこなしていました。
しかし、そんな中1つの疑問が私の中で駆け巡るようになり始めたのです。
「これが、本当の理想の塾なのだろうか?」会議や研修も会社のためには大切なことでしたが、それ以上に、もっと生徒のためになることがあるんじゃないだろうか?
毎日違う生徒達を指導するのではなく、地域に密着し、1人、1人を丁寧に指導することができたら?
現場に心血を注ぐことが本当の意味で生徒達の学力向上になるはずだと考えるようになったのです。
実際に生徒人数が多いと1人1人の反応が見えにくくなり、個々の習熟度やコンディションにあわせた、フレキシブルな対応が困難となります。
2019年6月で、未来義塾を立ち上げて満14年となりますが、この想いは今も変わることなく、開校当初から生徒1人1人を丁寧に指導するために小集団授業、個別指導とこだわりを持って教室運営をしています。
退職した14年前のあの日。
当時勤めていた岡崎の教室を退出する瞬間、誰もいない玄関の扉の前で最敬礼をして、しばらく動けなかった。今まで、育てて頂いた感謝の気持ち。生徒達との別れ。
独立という新たなスタートへの期待と不安が入り乱れて、涙が溢れてきた。
私は、あの時流した涙を一生忘れません。教室の玄関を両手でそっと閉めるあの瞬間を決して忘れません。
未来義塾は、そういった想いの固まりです。
だから、生徒の学力向上のために、これからも新しいものを導入したり、変えるべきことは、積極的に変えていこうと思いますが、しかし、変えてはイケないところは、断固として変えるつもりはありません。
今年3月から始まる「平成31年度通常授業」の新年度生募集を本格的に来月からスタート致しますが、定員制を変え、人数だけを増やし、利益だけを追求する募集は致しません。
変えていいこと、変えてはいけないことがあります。
変えてはいけないものの根本にある理念、哲学。その姿勢を継続・追求することでお子様を預けてくださる親御さんたちからの信頼を得ている塾でありたいと思ってます。
あの日の想いを忘れずに、日々新たに2019年を歩んでまいります。
(PS)今日の写真は、先日STUDY PLACE 翔智塾”の中村先生に撮影して頂いた写真を昔のレコードのジャケット風に加工してみました。(笑)ゆっくり流れる隅田川の向こうに見えるスカイツリー、ナイスロケーション!
守田 智司
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