平成31年度愛知県立高等学校生徒募集計画の資料を見て考えてみた!
おはようございます、未来義塾の守田です。
昨日は、中日新聞の県内版に「全日制来春募集720人減」県立高5年連続の減少というタイトルで、愛知県教育委員会が発表した2019年度の県立高校と特別支援学校の生徒募集人数が掲載されました。
今日は、その教育委員会が11月7日に発表した「平成31年度愛知県高等学校生徒募集計画について」の資料を見て、塾人として、考えたことを簡単にブログに綴りたいと思います。
お子さんの進路や進学について、そしてこれから先について考えるヒントになればと思います。
過去3年間の地区別中学校卒業者の増減状況
区 分 | 平成31年3月
卒業見込者 |
平成30年3月
卒業見込者 |
平成29年3月
卒業見込者 |
H30年とH31年
比較増減人員・増減率 |
尾張部
|
46,979 人 | 47,861 人 | 48,868人 | ▲882 人
▲1.8% |
三河部
|
23,188 人 | 23,564 人 | 23,789人 | ▲376 人
▲1.6% |
計
|
70,167 人 | 71,425 人 | 72,657人 | ▲1,258 人
▲1.8% |
毎年、愛知県全体で1000人ずつ生徒の数が減っています。1クラス30人程度と考えると、中学校の約30学級ずつ減っていることになります。
正直、愛知県下で中3が毎年1000人ずつ減少している現状には驚きました。1年間でマイナス1.8%の成長率です。10年経てば、合計マイナス18%。
約2割ですよ。100人いた生徒が約80人になる計算です。これは極端な数値ですが、それでも10年で1割は減少していくといわれています。
当然、このペースで少子化が進めば、この平成31年度に新しく設置される、新城東高等学校及び新城高等学校を統合し、新城有教館高等学校みたいなケースは増えていく気がします。
もしかすると、蒲郡高校と蒲郡東高校が統廃合されるなんてこともこれから起きる可能性はありますね。
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実はこんなデータもあります.
18歳人口は,実は2009年以降は,120万人前後を推移していましたが、今年の2018年辺りからから再び減り始めるというデータがあります。
実際、2018年の18歳人口は2017年より約1万8000人減って約118万人。その後、6年間減り続け、2024年度は、約106万人に。
今の小学1年生が大学を受験する2029年度の人口は約106万人なので、わずか10年ほどで12万人近く減るという計算になります。
高校の統廃合も加速していきますが、国立大学が倒産なんてことも起きる可能性が出ています。定員割れは当たり前。学生の募集を停止する流れが加速していきます。
愛知県立高等学校生徒募集計画とは何?
これは、毎年過去の実績及び中学校卒業見込者の進路希望状況調査(平成 30 年 9 月 10 日現在)の結果等に基づいての各高等学校の募集人数を決め、高等学校の受け入れ対応をするものです。
例えば、平成31年度ならば、愛知県の中3が高校へ進学する割合を全体の93%とし、国公立高校、私立高校の受験生の受け入れ比率を2 対 1 としたうえで、進学者は、国公立 43,526 人、私立 21,730 人の合計 65,256 人として受け入れることとしています。
コレに基づき県立高等学校全体で、昨年度と比較して募集人数を720人、18学級を減らすようです。
県立高等学校全日制課程学科別募集人員・学級数
区 分 | 計 | 普通科 | 専門学科 | 総合学科 |
平成 31 年度
|
39,240 人
981 学級 |
27,000 人
675 学級 |
9,320 人
233 学級 |
2,920 人
73 学級 |
平成 30 年度
|
39,960 人
999 学級 |
27,760 人
694 学級 |
9,760 人
244 学級 |
2,440 人
61 学級 |
平成29年度 | 40,600人
1,015学級 |
28,360人
709学級 |
10,040人
251学級 |
2,200人
55学級 |
平成31年度と
平成30年度の差 |
▲720 人
▲18 学級 |
▲760 人
▲19 学級 |
▲440 人
▲11 学級 |
+480 人
+12 学級 |
18学級減の学科別内訳は、普通科 19 学級減、専門学科 11 学級減(農業科 3 学級減、工業科 1 学級減、商業科 7 学級減、家庭科 1 学級減、国際教養科 1 学級増)、総合学科 12学級増である。
この3年間で、県立高校全体の16~18学級が減少しています。
普通科、専門学科のクラスは減少し続けていますが、総合学科の学級数は増えていることが分ります。平成29年度から平成30年度の総合学科の募集人数は、+240人で+6学級。そして、平成30年度から生成31年度は、倍の+480人、+12学級となっています。
今回資料を色々見ることによって、人口が減少していく過程において社会も大きな変化を余儀なくされていることがわかります。
これは教育現場に関しても同じで、きちんと将来を見据え、社会がどう変化していくかを見定めていく必要があると思います。
出生率の減少。高齢者の激増。勤労世代の逆減に伴う社会の支え手の不足。
こういった社会変化の視点を持つことによって、はじめて良い進路指導ができるのではないかと私は思います。12月に、塾内で中3の父母面談を実施します。
私も絶えず多くの資料に目を通し、御父母と一緒にお子様の進学進路について考え、アドバイスができればと思います。
それでは、今日はこの辺で失礼します。
守田 智司
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