平成30年度 愛知県公立高校入試を振り返って(1)

 

先日、愛知全県模試を主催する愛知県高校入試問題研究会の事務局を訪れ、担当者の方とお話をさせて頂き、これを機会に私なりに平成30年度愛知県公立高校入試を振り返ってみたいと思いました。

 

また、少しでも受験生を持つ親御さんに、現場に立つ塾講師が考える愛知県公立高校入試の傾向などを分かりやすくお伝えし、お子様の高校入試の考える判断材料として参考になればと思っています。

 

 

まずは、愛知県公立高校入試の変更点をおさらいしておきましょう!

 

平成29年度、現在の高校2年生の入試から愛知県の公立高校の入試は大きな変更点がありました.今一度、おさらいをしておきましょう。

 

1.時間

学力検査の各教科の試験時間が40分から45分に変更になりました。

 

2.各教科点数

20点から22点に変更になりました。

今年も二点問題の数は各教科によって異なりました。

科目 2点問題の数 総問題数 合計点
英語、社会、理科 2問  20問 22点
数学 3問  19問 22点
国語 4問  18問 22点

 

 

3.三河群に統一されました。

三河地区は、三河一群と三河二群に分かれていましたが、再編成により「三河群」に統一されました。 これは、三河地域は尾張学区と違って高校の数が少ないためだと思われます。

 

統合されたことによって、 Aグループと B グループの組み合わせの選択肢が増えました。

 

三河学区

Aグループ 衣台、豊田北、豊田南、加茂丘、足助、岡崎、岡崎西、岩津、刈谷、安城、西尾東、一色、知立、高浜、豊丘、豊橋南、福江、国府、御津、 新城東(本校) 、田口
Bグループ 豊田西、豊田、豊野、松平、 三好、岡崎北、幸田、碧南、 刈谷北、安城東、安城南、 西尾、吉良、知立東、時習館、豊橋東、豊橋西、成章、 小坂井、蒲郡東

 

これにより

「岡崎」ー「時習館」

「刈谷」ー「刈谷北」

「岡崎」ー「岡崎北」

「岡崎」ー「西尾」

「刈谷北」ー「安城」

「刈谷北」ー「岡崎西」

「豊橋東」ー「国府」

「豊橋東」ー「豊丘」

 

などの組み合わせが受験可能になりました。

 

 

4.推薦入試の日程が変更されました。

以前の公立高校の推薦入試は2月の中旬に実施されていました。これが変更に伴い推薦入試の面接試験が一般入試の面接と同一日に行われるようになりました。

 

以前は推薦入試に合格した生徒は、学力試験を受ける必要はありませんでしたが、現在では推薦受験者も学力試験を受けています。

 

以上4点が平成29年度の公立高校入試制度変更点でした。

 

 

入試の時流とは?

 

上記のように推薦入試と一般入試が同日に実施され、 受験者全員が「学力検査」と「面接」を実施するようになり、普通科の「群」及び「グループ分け」が変更され、学力検査の配点と時間が増加したことによって、いったい入試結果は何が一番変わったんでしょうか?

 

「時流」という言葉があります。

よく経営者はこう言います。

「ビジネスで大切なのは、”時流に乗る”こと」だと。

 

あの松下幸之助氏も「時流に乗っていないビジネスでも利益を出すことはできる。しかし、時流に乗っているビジネスをやれば大きな利益を出すことができる。」とも言っています。

 

「時流」とは、その時代の社会一般や風潮や思想の傾向といった意味ですが、私は「時流」は人々の関心を表わすものだと思っています。どんなに良いものでも人々の関心がそこに向かわなければいいものは売れません。人々の意識より半歩だけ先を行くことが必要だと言われています。

 

私は、入試にもこの「時流」というものがあると思います。

 

人々は、受験のどこに興味を持っているのか?何を知りたいと思っているのか?特に入試制度が変わった平成29年度、そして前回の平成30年度については、新しい流れが生じたはずなんです。

 

また、2020年度に向けて、教育制度が大きく変わろうとしているこの時期、新たな潮流が動き始めているはずです。それを別の言葉で言えば、傾向が変わったとか? 受験者の動向が変わったとか?そう言った言葉で置き換えることができるんだと思います。

 

さて今日は、ここまで。

 

実は、この記事をここまで書くのに1週間ぐらいかかっています。(笑)内容が内容ですし、考える時間と、資料とにらめっこしている時間がほとんどでした。

 

そこから文言を考え、文章にまとめ、資料を整理する時間など、1人だとけっこうな時間と労力がかかります。多分、次回についても時間がかかると思いますがご了承ください。

 

それでは、今日はこの辺で失礼致します。

 

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守田 智司

愛知県蒲郡市にあるハイブリット学習塾/未来義塾の塾長。10代で愛知県から大阪、東京まで自転車で走破!大学中は、バックパック1つで、アメリカ1周。卒業後、アメリカ・アトランタにて「大工」を経験。帰国後15年間、大手進学塾の教室長・ブロック長として教壇に立ち、2005年独立。 大型自動二輪、小型船舶2級免許所得。釣り、ウォーキングが好き!作家は、重松清さん、音楽は、さだまさしさんが好き。「質より量より更新頻度」毎日ブログを更新しています。