総合学科とは? その魅力と特徴を解説。
おはようございます、子供達のやる気を引き出し、彼らと未来を共に歩む未来義塾の守田です。
今日は、蒲郡高校の進学を考えている受験生諸君、そして御父母の皆様に、普通科、専門学科に次ぐ「第三の学科」と呼ばれている「総合学科」について分かりやすく説明できればと思います。
正直「総合学科」と言われても、いまいちどんな科なのか?
何を学ぶことができるのか?
そして、高校を卒業した後の進路は?
その辺について、地元蒲郡高校を例にしてご紹介できればと思います。
総合学科とは?
現在愛知県内には県立では、13校の総合学科高校があります。
もともと総合学科は、普通科、専門学科に次ぐ「第三の学科」として、平成6年に導入されました。
従来の普通科や専門学科を統合し、自分の進路や興味・関心に応じた科目選択ができる自由度の高い学科です。
簡単にいえば、普通科は普通科目、専門学科は特定分野の専門科目を学ぶことに主眼を置いていますが、総合その両方を選択して学べるわけです。
2003年度に218校、2006年度に301校と増え続け、2008年度に、334校と年々設置校は増加し、2013年度には全国で、 363校に達しています。
設置校が増加している要因として、多様化の時代にマッチしたからだと思います。
そして、少子化が進む中、普通科と専門高校を統合して総合学科高校を新設するケースも増えています。
蒲郡高校も2003年度に普通科と商業科が統合して、総合学科としてスタートしています。
授業内容は?
総合学科の中には、100以上の科目を設置している学校もあります。
具体的には、普通教育と専門教育をもとに、学校によって以下のような専門的な選択授業が用意されています。
進路目標に応じて国語、英語、数学、理科や地歴・公民等を詳しく勉強できる科目
農業、工業、商業、家庭科などの専門科目
芸術や体育などに関する専門的な科目
英語以外の外国語科目(韓国語、中国語、フランス語など)
資格取得のための科目(情報処理、簿記、英語など)
数多くの科目の中から自分の適性、進路希望、興味・関心に合わせて科目を選び、自分だけの時間割を作ることができるのが総合学科の大きな特徴です。
あと2年生から各生徒の進路目標にあった、系列別に分かれた授業を受講できます。
蒲郡高校では、
人間文化系列、自然科学系列、国際文化系列、情報ビジネス系列、ビジネスコミュニケーション系列、会計ビジネス系列、健康スポーツ系列
など合計7つの系列があります。
この「系列」はどこの総合学科の高校にもが設置されています。
この系列というものは、学科やコースと異なるものです。
系列というのは、科目を選択するときの目安になるグループみたいなものです。
卒業後は?
卒業後の進路状況でいくと、
4年生大学へ進学者が、全体の約20%。
短期大学の進学者が約10%。
専修各種学校への進学者が多く、約30%。
就職が約35%。
総合科の特色が活かされた進路状況だと思います。
東三河地区で最初の総合学科として人気がありましたが、今年の定員割れは正直驚きました。
蒲郡高校の倍率は、入試制度が変更されてから4年間は徐々にUPしていましたが、今年は初めて第1志願者数が募集人数を下回り、初めての定員割れが起きました。
今日は、総合学科について皆さんのお届けしました。
少しでも、皆さんの高校選択の役に立てればと思います。
守田 智司
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