A rolling stones gathers no moss
先月の24日(月)の午後のことだ、冷や汗のと共に立ち上がれることができなくなるほどのめまいに再び襲われた。
しばらく、椅子で安静にしていたがいっこうにめまいは収まらず、急遽妻の職場に電話を掛けて助けを求めた。
駆けつけてくれた妻に、市民病院まで送ってもらい、ふらふらになりながら診察を受けた。
メニエール病と診断。
どうやら、疲れ、ストレス、睡眠不足が誘因となることが多いようだ。
今年の2月にも同じようなめまいに襲われ、3時間の点滴と飲み薬で、数時間後には回復しその日の夜には元気に授業をしていたが、この日はそうもいかなかった。
独立して、16年間一度も体調不良で塾を休んだことが無かった私だが、残念ながらこの日は初めて黒星を付けることになった。
不甲斐ない自分の身体に、情けない気持ちと同時に悔しさが込み上げてきた。
急遽、各家庭にLINEでこの日は休塾することを連絡。
ただ、「体調不良でお休みをする」とだけお伝えするとコロナ禍ということもあり、いらぬ心配をご父母の皆様にかけると思い、正直に病名と症状を具体的に書いてLINEで送信した。
すると、多数のご父母の方々から
「承知しました。お大事になさってください。」
「どうかお大事になさってください。めまい、辛いですね。無理しないよう、ゆっくり休んでください。」
「ご連絡ありがとうございます。ご無理なさらず、ゆっくりお体を休めて下さいね。」
「うちの母親もそうでした。大変ですよね。よくわかります。お身体ご自愛ください。」
暖かい言葉を頂き、胸が熱くなってスマホの上に大粒の涙が溢れた。
「病気になって初めてわかる健康の大切さ」
この日はそれをヒリヒリと実感させられた。
実は、この日の午前中、小学生の頃からの親友が肺がんのため、彼とお別れをした日だった。
小・中・高と兄弟の様に育ち、初恋も、失恋も、就職も、喜びも悲しみも全てを分かち合い、酒を飲みかわし、いっしょに年齢を重ねてきた。
突然の別れだった。
コロナ禍にあって、見舞いにも行けず、この1年間いつも心配だけしていた。
だから切なくて、取り残された想いが消化できなくて、多分それがめまいという形で体に出てしまったのだろう。
あれから1ヵ月近くが過ぎて
こう思うんです
神様は、万人に公平に1日24時間を与え給もうた。
でも、明日という日が万人に平等に与えられるわけではないのだ。
生きたいと思っても生きることが許されない命もあるのだと親友が教えてくれた。
人生には、限りがあるのだと
A rolling stones gathers no moss
中国の古典「大学」に「日新、日日新」という言葉があります。
意味は、
「きょう1日は天地開闢以来初めて訪れた1日である。」
「それも貧乏人にも王様にも、みな平等にやってくる。」
「その1日を有意義に暮らすためには、その行いは昨日よりも今日、今日よりも明日は新しくなるべきだ」
我々は、明日の時間を今使うことはできないし、昨日の時間を今とりもどすこともできません。
ただ、今日の時間を有効に使うことができるだけで、毎日24時間をどう使うか?
どれだけ頑張っても1日は24時間しかない。
努力できる量も限度があり、一気に変わることも、取り戻すこともできやしない。
日々、コツコツ努力の質をあげること。
今日を精一杯いきること。
だから、私自身は転がる石でありたい。
A rolling stones gathers no moss
転がる石には苔が生えない。
常に活動的な人間は、新鮮である。
変化することに、動くこと、活動的なこと、新しいことに価値を見出すことで未来は作られる。
目を閉じるたびに親友(アイツ)から
「めまいごとにきにへこたれるな」
「おれの分も一生懸命生きてくれ」
との声が聞こえてくるんです。
So I can’t stay the same.
守田 智司
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