「教育激変」2020年、大学入試と学習指導要領大改革のゆくえ

 

 

「個別指導」と「小集団指導」の両方の良さを取り入れ、子供達のセルフエスティームを高め、やる気を引き出し、生徒を元気にする未来義塾の守田です。

 

みなさん、おはようございます。今、忙しい仕事の合間に夢中で読んでいるのが、高大接続改革における新たな「大学入学共通テスト」や今後の教育改革のあり方についての池上さんと佐藤さんの対談形式で書かれている「教育激変」です。

 

内容紹介

2020年度、教育現場には「新学習指導要領」が導入され、新たな「大学入学共通テスト」の実施が始まる。なぜいま教育は大改革を迫られるのか。文科省が目指す「主体的・対話的で深い学び」とはなにか。

自ら教壇に立ち、教育問題を取材し続ける池上氏と、「主体的な学び」を体現する佐藤氏が、日本の教育の問題点と新たな教育改革の意味を解き明かす。巻末には大学入試センターの山本廣基理事長も登場。入試改革の真の狙いを語りつくした。

Amazonより引用

 

「変わる」ということに関して、時としてわくわくしたり、ドキドキしたりと、まだ見ぬ新しい景色や新しい自分に出会う期待から、胸が高鳴ることがあります。

 

逆にその先が不透明であったりすると、人はその変化に対して不安を抱くものです。

 

今、教育界に関しては、後者の不安しかないような気がします。

 

昨年の11月から12月にかけて大学入試改革に関するいくつかの変更されたニュースがありました。

 

大学入試改革の大きな2つの柱であった、英語の民間外部試験について導入と数学・国語での記述式問題の導入が見送られたことです。

 

採点方法への不安や経済的な不公平感などがどうしても拭いきれなかったことが理由でしたよね。

 

ある意味、今回は、文部科学省が実行しようとして高大接続改革が急進的過ぎて失敗した形となりました。

 

 

文部科学省のHPの「高大接続改革とは?」というページにはこう書かれています。

グローバル化の進展や人工知能技術をはじめとする技術革新などに伴い、社会構造も急速に、かつ大きく変革しており、予見の困難な時代の中で新たな価値を創造していく力を育てることが必要です。

 

 

 

しかし、この教育改革の背景となる問題は、以前存在し、それをどう解決していくべきか?

 

池上氏と佐藤氏が2020年大学改革を巡り、「教育に影を落とす経済格差」「AI時代に必要な能力は何か」「アクティブラーニングとは何か」といったテーマについて対談形式で話す本書を読むことで、教育改革の本質を考えることができました。

 

また、本書を読んでいて・・・・

 

文部科学省まかせの上からの一方的な改革に私達が翻弄されることではなく、今、日本の置かれている社会問題を私達国民一人一人がどうすべきかを考え、自らが行動していくことが大切だと強く感じました。

 

上から与えられものではなく、「高校入試」「大学入試」をこうして欲しいと下から発信していくことだと思います。

 

私自身も教育に携わる仕事をしている一員として、まずは、うちの塾にお子さんを預けてくださっている御父母の皆様にお子さんの未来を考える正しい情報と機会を提供できるようにすることを努めてまいります。

 

また、このブログを通じて地域の皆様に、教育を通して「変わる」ことが不安を抱くことではなく、期待し、ワクワクするものであることを発信できればと思います。

 

あと、教職についている方達には、一度本書を手にされるといいなぁーと思いました。私は、随分自分の見晴らしが良くなりました。

 

 

(PS)

本書で、英語の試験に「話す」能力を計る必要があるか?というテーマで対談されていましたが、私も両氏の意見に賛成です。

 

英語の試験に「話す」という能力を計る必要は無いと思います。理由は、本書で書かれていた「試験は、フェアで行われるものでなければならない」この一言に尽きると思います。

 

 

 

 

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守田 智司

愛知県蒲郡市にあるハイブリット学習塾/未来義塾の塾長。10代で愛知県から大阪、東京まで自転車で走破!大学中は、バックパック1つで、アメリカ1周。卒業後、アメリカ・アトランタにて「大工」を経験。帰国後15年間、大手進学塾の教室長・ブロック長として教壇に立ち、2005年独立。 大型自動二輪、小型船舶2級免許所得。釣り、ウォーキングが好き!作家は、重松清さん、音楽は、さだまさしさんが好き。「質より量より更新頻度」毎日ブログを更新しています。