大学入試共通テストにTOEIC 参加せず

 

 

大学入試センター試験は今年度で終了し、それに代わるテストとして2021年1月から大学入学共通テストが導入されます。

 

その改革の1つとして英語で、4技能評価を行っている民間の資格・検定試験を活用することが提示されていましたが、・・・

 

その大学入学共通テストで導入される民間の英語資格試験のうち、国際ビジネスコミュニケーション協会が運営する「TOEIC」が昨日、参加を取り下げることを発表しましたね。

 

もともと、大学入試でも4技能(読む・聞く・話す・書く)を評価する必要性が叫ばれる中、今までのセンター試験では「読む」「聞く」の2技能だけだったので、新しく導入される共通テストでは4技能を評価する方向で検討されてきたわけです。

 

でも、実際はセンター試験のような、大規模のテストでは、同じ日に一斉に「話す」「書く」に関する試験を実施するのは難しいものがあり現実的ではなかったわけです。

 

そこで、考えたのが四技能を測定可能な民間の資格・検定試験を活用することだったんですね。

 

大学入学共通テストの対象となる英語の資格・検定試験は、7実施主体による8種類22資格・検定試験が対象でした。

 

 

資格・検定試験名 資格・検定試験の実施主体名
(1)ケンブリッジ英語検定 Cambridge Assessment English
(ケンブリッジ大学英語検定機構)
(2)TOEFL iBTテスト Educational Testing Service
(3)IELTS ブリティッシュ・カウンシル
(4)TOEIC Listening & Reading TestおよびTOEIC Speaking & Writing Tests 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会
(5)GTEC 株式会社ベネッセコーポレーション
(6)TEAP  

公益財団法人日本英語検定協会

(7)TEAP CBT
(8)英検

 

 

 

そんな中での「TOEIC」の参加を取り下げることを発表。

 

こちらがプレスリリース↓

 

 

このプレスリリースを読む限り、試験実施までの条件整備が想定したものより難しくどうやら各種対応を進めていくことが困難と判断したようです。

 

共通テストが2021年1月で、準備するのにあと1年半しかないという時間的にも、物理的にも余裕がないのが現状でしょう。

 

もしかするとTOEIC以外の資格試験も、撤退が相次ぐ可能性はありますね。

 

TOEICが不参加することで、こんな形で影響が出るのではないか?と書かれている記事がこちらになります。

 

 

 

大学入試における英語民間試験の導入に関しては、まだまだ動向が気になります。

 

私自身もしっかりアンテナを立てて塾生やその保護者の皆様に正確な情報に基づく対応をお伝えできるようにしていきたいと思います。

 

あと英語民間試験2強といわれている、日本英語検定協会とベネッセコーポレーションの「新型英検」と「GTEC(ジーテック)」の概要が気になるところです!

 

 

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守田 智司

愛知県蒲郡市にあるハイブリット学習塾/未来義塾の塾長。10代で愛知県から大阪、東京まで自転車で走破!大学中は、バックパック1つで、アメリカ1周。卒業後、アメリカ・アトランタにて「大工」を経験。帰国後15年間、大手進学塾の教室長・ブロック長として教壇に立ち、2005年独立。 大型自動二輪、小型船舶2級免許所得。釣り、ウォーキングが好き!作家は、重松清さん、音楽は、さだまさしさんが好き。「質より量より更新頻度」毎日ブログを更新しています。