平成31年度公立高校一般入試平均点が発表! 難化傾向が加速! ふたこぶらくだ状態か?
愛知県教育委員会のHPに平成31年度愛知県公立高校一般入試の学力検査得点の平均点が発表されましたね。
平成29年度より、1科目22点満点、5科目合計得点が110点満点になりました。
その平成29年度と比較してみると、平成30年度、31年度と明らかに平均点は下がってきています。
H29Aの平均5科目合計(62.0)⇒H30A(61.0)⇒H31A(57.8)
57.8点を100点換算すると52.5点となります。
愛知県全体の平均点が5割前半って低くないですか?
年度 | 日程 | 受験者5科目平均合計(110点満点) |
H29 | A | 62.0 |
H29 | B | 62.8 |
H30 | A | 61.0 |
H30 | B | 58.6 |
H31 | A | 57.8 |
H31 | B | 58.9 |
以前の大学共通テストについてブログでも書きましたが、
具体的には、センター試験は、だいたいその平均点が6割になるように問題が作成されているそうですが、共通テストでは、平均点が5割程度になり難化していく見込みです。
教育改革の波は、大学入試だけに留まらず高校入試にも同じ流れになって難化していくように思われます。
今年の入試が終わった後、いろんな県内の塾長に今年の入試結果について話を聞いてみました。
情報交換してみるとボリュームゾーンと呼ばれている中堅クラスの高校を受験している生徒達が例年より点数が取れていなかったという話をいくつか耳にしました。
もしかすると、テストの点数が二極化し、成績のよい子の山と悪い子の山の「ふたこぶ ラクダ」状態となっているのではないかと想像します。
つまり、平均点付近というのは、ふたこぶラクダのこぶの谷間にあたり、決してボリュームゾーンではないような気がします。
点数を取る子、点数を取れない子の差は、ますます拡がると思います。
すいません、あくまでも数値と照らしているわけではないので、私の個人的な推測ですの、ご理解のよろしくお願い致します。
そして、理科の平均点平均点は1ケタ台に・・・
特に、理科は、年々難化傾向にあり、平成30年度平均点が22点満中A日程が10.3点、B日程が10.8点と5割弱となり・・・・
今回は、予想通り平均点が22点満中A日程が8.5点、B日程が9.6点と1ケタ。平成30年度に続き、5教科の中で最も平均点が低い科目になっています。
年度 | 日程 | 受験者理科平均(22点満点) |
H29 | A | 11.4 |
H29 | B | 11.0 |
H30 | A | 10.3 |
H30 | B | 10.8 |
H31 | A | 8.5 |
H31 | B | 9.6 |
理科の入試問題を見てみると、理科の基礎知識となる重要語句や実験の操作手順についての理解はもちろんのこと、問題文章をしっかり読み取る読解力と思考力が必要になってきているとひしひしと感じます。
いくら記号選択の出題形式の問題が多いといっても複雑な計算式を立式し、いくつかの知識を融合しなければ答を導き出すことができない問題が登場してきています。
実は、理科の入試問題は、全国的に文章量が増えている。
全国の高校入試問題を見てみると、2019年度入試では、理科の問題の文章量が増えています。
愛知県でも、H30 年のB日程大問5や、H31年のA日程の大問2なのどのような会話形式の問題は、その文章量が増え、用語の丸暗記やうろ覚えの知識だけでは、問題を解くのは難しいと思います。
まずは、基礎的な知識を正確に定着させていくとともに、長文の文章題に対応できるように、各都道県の似た長文入試問題を早い時期から解かせていくことが大切だと思います。
まさに、理科であっても、大量の文章を読み取る読解力が攻略のカギになると思います。
あと、全国的に理科の入試問題傾向から、用語の記述問題や文章記述問題などもこれから登場する可能性もありますね。
守田 智司
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