Fine winter morning 2018
12月に入り寒い日が続いています、おはようございます、未来義塾の守田です。
窓を開け、ふと息を吐くと淡く、白い息が外気に溶け込んでいきます。
これは、息の中にあった水蒸気が、急に冷やされて、人間の目に見える細かい水の粒になります。
それで、そのはく息が白く見えるそうです。
冬は、特に朝が好きです。
学生時代に、もう30年以上も前ですが、新聞配達を1年やっていました。
日が登る前に自転車に新聞を積め、今にも路面凍結しそうな寒さの中、ペダルを力強く漕ぎながら、朝日を迎えていました。
顔に突き刺す冷たい風を受け止めながら、手袋を二重につけてもかじかむ手。
吐く息は、ただただ白く。
空気は、1日の中で一番美しく、どこまでも透きとおる冬の朝。
肺の中に、凍りつくほどの透きとおった朝の空気を一杯に吸い込むのが私は、好きでした。
自然が描く、この圧倒的な透明感のある冬景色に身を置くと、自分の存在がなんと小さいモノなのかを感じえずにはいられません。
冬の晴れた朝の景色を見ていると、この言葉を思い出します。
明治時代の思想家、東京藝術大学の前身である東京美術学校設立に尽力し「茶の本」で有名な岡倉天心の言葉で・・・・
「雪に埋もれた土の中に、萌え出で様としている
草の芽にひそむ満開の春をわたしはあなたに見せたい…」
寒い冬の土の中で耐え忍び、春を待ちわびている新しい小さな芽。
それは、春の高校合格を待ち望み、今はじっと机に向かいひたすらに勉強に集中している受験生達の姿と重なります。
冬が来たならば、春は遠くありません。
必ず寒い冬の雪が溶けて、暖かい花咲く季節が別けへだてなく訪れるのもです。
固く閉じた蕾でさえ、必ず春には満開の花を咲かせます。
受験生諸君、今はまだまだ冬の寒さにじっと耐える時ですが、それは春に満開の花びらを咲かす準備の時です。
冬があるからこそ、春があるのです。
今日という歩みを無駄にせず、1日1日を積み重ねていこう。
積み重ねた先に君の春が待ているのだから。
守田 智司
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